■小諸市の位置
小諸市は、標高679メートル、東経138度25分45秒、北緯36度19分26秒(市役所)、雄大な浅間山の南斜面に広がり、市の中央部を千曲川が流れる詩情豊かな高原都市です。
長野県の東部に位置し、その範囲は東西12.8キロメートル、南北15.4キロメートル、面積は98.66平方キロメートルで、東京からは直線にして約150キロメートルになります。
市域は、東は御代田町に、西は東御市に、南は佐久市に、北は群馬県嬬恋村の2市1町1村に接しています。
■小諸市の沿革
古くには、数多くの縄文・弥生文化の遺跡の発掘により、小諸の黎明が告げられました。
そののち、農耕・牧畜の進展と律令の制度により、官道に駅馬、伝馬制が設けられ人馬の往来で集落が発展、形成されました。
中山道、北国街道、甲州街道の交わる交通の要所として城下町が形成され、数度の領主交代の後、牧野氏1万5千石の領有として、物資の交流が盛んになり、商業都市として栄えました。
明治時代に入ると、問屋商人の存在により、堅実な商風が評価され県内外において重要な商業の町として発展し、また文化の振興にも尽力し、多くの文化人との交流がありました。
昭和29年に、北佐久郡小諸町、三岡村、南大井村、北大井村、大里村、川辺村の1町5村の合併で市制となり、32年乗瀬地区、34年西小諸地区の編入で現在に至ります。
■主な取組み
①小諸市森林再生プロジェクト
木材価格の低迷、生産管理の不徹底などから国内の森林が荒廃し、整備・再生が各地で叫ばれています。
浅間山麓をはじめ、小諸市内に広がる人工林も例外ではありません。戦後、人の手で植えられて育った人工林は現在、間伐主体の育成段階となっており、今後約10年間のうちに確実に間伐を実行する必要のある先送りの出来ない時期を迎えています。
そうした現状を踏まえ、小諸市ではアルピニストであり環境教育の先駆者である野口健さんと協力し、平成18年度から森林整備活動に取り組んでいます。
「浅間山」という身近な山を見直すことから、日本の里山を変えることができたら・・・。
こんな思いで、地域活動と一体となった持続的な森林保全を目指します。 |
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②ルイヴィトンの森
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小諸市では、坂本龍一氏が森の再生を目的として創設した more treesの協力を得て、ルイ・ヴィトンジャパンカンパニーと森林づくりを進めています。
平成21年9月7日、小諸高原美術館で行われた「森林(もり)の里親契約」調印式には、坂本氏のほか、パトリック・ルイヴィトン氏(5代目当主)、エマニュエル・プラット氏(ルイ・ヴィトンジャパンCEO)、板倉敏和氏(長野県副知事)、芹澤市長らが出席し、森林づくりの基本協定が結ばれました。
今後3年間で対象山林の森林整備をおこない、森の癒し効果や、自然の雄大さを最大限発揮する森林づくりを目指します。 |
■小諸市の木「梅」
梅と小諸市とのゆかりは深く、小諸の学校精神をあらわす花として市民の心の中に生き続けてきました。厳しい冬の風雪に耐え、春に先がけて咲く気品高い梅の花は、発展する小諸市の輝かしい未来を象徴しています。(昭和48年4月1日制定)
■小諸市の花「こもろすみれ」
春、葉の間から花柄を出し、5月初旬に濃い紫色で不規則な重弁花が咲きます。日本産すみれ96品種の中で八重咲きのものは、こもろすみれのほかにもう1品種あるだけという珍種です。
大正末期に市内荒町の海応院境内で発見されました。小諸だけに咲くこの花は、市民の手で大切に育てられています。(昭和48年4月1日制定)
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